エリザベートコン:個人的感想

エリザベート王妃国際コンクール、
優勝は、ロシアのアンドレイ・バラノフ(2010年仙台国際音楽コンクール第2位)、
2位に注目の成田 達輝(2010年ロン・ティボー国際音楽コンクール第2位)、
3位に韓国のシン ヒョンス(2008年ロン・ティボー国際コンクール優勝、既に国際的に人気)、
という結果で終了いたしました。

成田達輝くんは、上位入賞間違いないだろう、
シンヒョンスより上に行くだろう、と思っていましたので、まあ予想どおり。
正直いえば、成田君、優勝も行けるのでは?……とも思っていました。

でもまあ、納得です。
優勝者バラノフの演奏は、不覚にも何も聴いていませんでしたし。

夜7時のNHKニュースで成田くん2位のニュースが大きく報じられたのには、
え?優勝じゃないのに?……と、ちょっとびっくり。
おそらくは、酒井さん作曲グランプリのニュースもあったので、
「これは、いけそうだ!」
と、報道側が準備していたのでしょうね。

成田くん本人が、
「この場所で弾けたことを幸せに思う。自分ですごく満足した演奏ができた。」
とコメントしていましたが、
私としても、彼のパガニーニの協奏曲が聴けて、幸福でした。
聴いていて鳥肌がたつ演奏なんて、そうそう出会えるものじゃありません。
ありがとう!とお礼を言いたい心境です。

この曲を弾き終えた瞬間の成田くん自身の表情が、また、なんともいえません。
まだご覧になっていない方は、是非こちらをご参照ください(→)。

彼、将来については、「現代音楽に興味があるのでそれを中心にやっていきたい。」
とも言っていました。
これまた、納得です。
セミファイナルでも、ファイナルでも、新曲の課題曲が秀逸でした。

順位の数字にはこだわる必要ありませんが、
優勝者に与えられる「名器の貸与」資格は、ぜひ成田くんに得てほしかったなあ……
と、これだけは、ちょっと残念。

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今回、私が割とこまめにコンクールの途中経過を視聴できたのは、
コンクールのスケジュールが、
「毎朝5時に目覚めてしまう」という私の生活リズムにマッチしていたためでした。
(遠方への出勤で5時前に起きないと間に合わない日があり、それが習慣化してます)

また、このトピックについて記事をアップすると、いつもよりアクセス数が伸びることも
ちょっと励みになりました。
昨日などは、普段の20~30倍という驚異のアクセス数を記録。びっくりでした。

実は、このコンクールの開催時期に気づいたのは
公式伴奏ピアニスト、佐藤卓史さんのホームページ情報によってでした。
今回、佐藤さんの伴奏っぷりの見事さにも感服しました。
以前から思っていましたが、彼の伴奏は、
「縁の下の力持ちとして、影のように寄り添ってソリストを支える」というよりは、
「ソリストと同等にわたりあい、持ちあげ、ソリストの実力を120%弾きだしてしまう」
といった趣に思えました。
シンヒョンス第3位については、彼の功績も大きいのでは?と思います。(ひいき目??)

対照的に、成田達輝くんの伴奏ピアニストは、「縁の下」の方でした。
きっと日常の勉強(@フランス)でも彼の伴奏されている方なのでは。。
映像からは、二人が家族のように接している様子がうかがえました。
それゆえ、ピアノ伴奏によるリサイタルにはリラックスして臨め、
そのぶん、協奏曲では、集中力をぐっと高めることができたのかも……とも思いました。
80分以上の持ち時間をどう組み立てるか、
これも、コンクールにおいては大きいなあ、と感じた次第です。

……ということで、
いろいろ発見もあり、幸福感も味わえた
2012年エリザベート王妃国際音楽コンクール、セミファイナル&ファイナルでした!

エリザベートコン:最終審査結果

エリザベート王妃国際コンクール、
ホームページのニュースで、結果が発表されました。

1位:アンドレイ・バラノフ(ロシア)

2位:成田達輝

3位:シン・ヒョンス(韓国) 

4位:エッシャー・ユウ(ベルギー-USA)

5位:チェン・ユーチェン(台湾)

6位:アーション・シシュコフ(ベラルーシ)

順位なし(アルファベット順)

エミール・アベシ(アルバニアーUSA) 
マルク・ブシュコフ(ベルギー)  
チョイ・ニッキ(カナダ)  
キム・ダミ(韓国)
ジョセフ・スパチェック(チェコ)        
ナンシー・ジュウ(USA)

エリザベートコン:映像ストップ

エリザベート王妃国際コンクール、
そのうち最終審査結果が発表されるのだろうと、
ストリームを流しっぱなしにして、PCで仕事をしていました。

案の定、舞台には赤い布をかけた長テーブルが用意され、
7時半ごろから会場に人が集まり始め、
舞台裏に勢ぞろいしたコンテスタントの様子が映し出されるように。

7時55分、ついに、審査員がマイクを取り、話しだしました。
7時57分、
突然、映像が静止画に。
ああ、アクセス集中してるのね。ちょっと待ちましょう……と思ったのですが、

その後、画面は真っ暗に。
真っ暗画面に再生ボタン現る→ボタンを押す→ぐるぐる、ぐるぐる→真っ暗画面に…
(エンドレスでリピート)

ずううううっと、こんな状態です。
ただいま、8時40分。
これは、ホームページの映像から結果を知るのは無理ですね。

エリザベートコン:final最終演奏

エリザベート王妃国際コンクール、ファイナル最終演奏を聴いています。
コンテスタントは、台湾のチェン・ユウチェン君。

最終日の演奏者は、最年少17歳の二人。司会者が、そう紹介していました。
(もう一人、彼の前に演奏を終えたのは、ベルギー・USAのエッシャー・ユウ)

午前5:15頃、すでに演奏は始まっているものと思って接続したら、
まだ開始前で、ちょっとびっくり。
前の演奏が長かった??と思いましたが、
最終日には、このコンクールの締めとして、特別な時間がとられるのかも。

新曲演奏の前には、
この曲の作曲者、作曲部門でのグランプリ受賞者酒井健治氏が紹介され、
審査員席のすぐ後ろの席からご本人が立ちあがり、周囲に頭を下げていました。
さすがフランス在住ですね。
アナウンスのフランス語を聞きながら、照れ笑いをしたりと、自然に反応されていました。
また、彼の外見の若々しさにもびっくり。
1977年生まれといいますが、20代に見えます…

コンチェルトの前にも、酒井氏の紹介のときと同様、審査員のスピーチがあり、
(たぶん、オーケストラや聴衆への感謝のスピーチ)、
指揮者がステージ上で花束を受けていました。

……ブラームスのコンチェルト、終わりました。
終わった瞬間、うおおおっというどよめきが起きました。
何名か、立って拍手している人もいます。
チェン君、最後まで乱れなく、時間とともにノッてきていたように感じました。

6時45分、お客さんが会場を後にしていく映像が流れています。
ステージの片づけが始まりました。
人がまばらになった会場から、パラパラと拍手が起きました。
宴も終わり、という雰囲気ですね。

以上です。
審査結果発表は、いつなんでしょう?
ホームページには、
26/05/12 Ranking of the laureates at the end of the evening
とありますが。。。

ストリーム映像は、流れっぱなしです。
ただいま審査中、審査が終わり次第発表、ということ???
ただいま7時。
とりあえずは、ここまで。

エリザベートコン:final新曲の演奏

エリザベート王妃国際コンクール
ファイナルで演奏される新曲、今回の作曲部門でのグランプリ作

酒井健治作曲「ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲」

の演奏を、何名かについて聴いてみました。

「こう表現したい」というヴァイオリンの意志をはっきり感じられる演奏だ
と感じたのが、ずっと話題にして来ている
成田達輝さんの演奏。
前にも書いたように思いますが、
ヴァイオリンの伸びやかな音が、オケと掛け合いながらもクリアにこちらへ届きました。

他の方々のは、
ヴァイオリンの音がオケに埋もれているように思われたり、
最初から最後まで一本調子に感じられたり、
なんだか、楽器がやたらキーキーいっているように聞こえたり。
もちろん、素人の私の独断的な印象にすぎませんし、
あくまで一部を聴いただけでですので、
どなたかの、もっと素晴らしい演奏が隠れているかもしれませんけれども。

個人的には、成田さんの演奏に感動してしまったので、
これから他のコンテスタントの演奏を一生懸命聴こう、という気にあまりなれず…


それにしても、ファイナルは80分以上の長丁場。
一般的に、他の演奏者には途中から疲労の陰が見え、
最後の方ではもう体力消耗、汗だく、限界です……という感じが見てとれるのに、
成田さんは最後までクール、乱れはまったく見えず。
最後のパガニーニは、疲れるどころか、楽しげにさえ見えました。

いったい、どうなっているのでしょうか?
きっと無駄な力は一切使っていない、ということなんでしょうけれど。
そして、もちろん若さ。20歳ですものねえ。

クールな佇まいで美しい音楽を奏でる様子を見ていて、
そういえば、若いころのキーシンも、汗一つかかず、平気の平左の演奏が常だった……
と思いだしました。

エリザベートコン:final成田達輝のパガニーニ

連投すみません。
今、エリザベート王妃国際コンクール、ファイナル、
成田達輝の演奏による協奏曲を、ちゃんとした映像で、きちんと聴きました。

パガニーニ  ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品6

いやあ、もう、鳥肌が立ちました。
会場のスタンディング・オベーション、むべなるかな、です。
是非是非、視聴をおすすめいたします!

→ストリームはこちら
4番目の*「Tatsuki Narita」、パガニーニの協奏曲は42分頃からです。
時間のない方は第3楽章(70分頃から)だけでも。

* 5/24の時点では4番目の映像でしたが、
その後、映像の順番は変更されています。(5/27付記)

エリザベートコン:finalのシンヒョンスと成田達輝

エリザベート王妃国際コンクール、ファイナル。
録画で、22日(火)のシンヒョンス、成田達樹のブラームス・ソナタを聴きました。

同じ曲だけに、続けて聴くと、違いがよくわかります。

シンヒョンス
  聴衆の耳目を惹きつけるパワーと集中力
  流麗さ、会場に朗々と響く音量

成田達樹
  静謐さを秘めた端正な音楽
  自然な流れ、ここぞという箇所の歯切れ良さ

シンヒョンスは、セミファイナルのときよりリラックスしているように見えました。
出だしから「聴衆の心わしづかみ」といった趣、さすがでした。

成田くんの出だしは、「あれ?音の響きが弱くない??大丈夫?」
という気もしましたが、杞憂でした。
全般的に、端正で内省的な趣だっただけに、
最終楽章の激しさ、盛り上がりに強く惹きつけられ、
音楽を構成する力の確かさを感じました。
演奏後の会場の熱気も、より強かったような。(ひいき目、かもしれませんが)

二人の違いは、その行動にも。

ステージに登場するギリギリまで、楽屋でくるくると動き回っているシンヒョンス。
ここでは(ステージ上とは違い)、伴奏ピアニストの佐藤くんと笑顔で会話も。
そして、「いざ出陣」という雰囲気でステージへ。

一方、成田くんは、舞台袖で瞑目。
ステージへ出るその時を静かに待ち、いざその時は笑顔でゆっくり歩を進め、
ステージで、伴奏ピアニストと手をつないでお辞儀。(演奏前に二人で会話も)


対照的な二人、を再認識しました。

  

『昭-田中角栄と生きた女-』

佐藤あつ子 『昭-田中角栄と生きた女-』 講談社 2012

新聞の書評で見て、手に取りました。

著者は、「越山会の女王」と呼ばれた佐藤昭と、田中角栄との間の娘。
この特殊な生育環境のために苦しんだ著者が、
母の死後になって初めて、両親の真の姿を知りたい、という自らの欲求に従い、
母亡きあとの身辺整理をする中で知った事実を書き記した作です。

著者の数奇な体験が語られ、
その中での「なぜ」があり、
その答えが明かされる……という流れは、大変わかりやすく、一気に読了。

1960年代生まれの私、
世間で取りざたされた田中角栄、そのだみ声、体感として知っています。
「黒い金にまみれ、汚職でかせいだ、立身出世物語の男」
といったイメージを持っていましたが、
やはり、多くの人に愛されるだけのキャラクターだったのだなあ、と納得しました。

「就職あっせん担当」の秘書がいて、何千人(だったかな?)の就職の面倒を見た。
そういう相手は選挙の時、有給をとって、身を粉にして選挙活動に汗を流してくれる。
……なるほど。そういうからくりだったか!
ほんと、人情の世界、浪花節の世界。

私、今の世「平成」を見ていて、
「おおお、感じる違和感……私はやっぱり昭和の人間」
などと思ってきましたが、「昭和」って、一筋縄ではいきませんね。
「昭和の人間」、一つの典型はこの角栄かも。
実力、才気、意欲と使命感で、のぼりつめていくことができた時代。


覗き見趣味ともいえる興味も満足させつつ、
いろいろ、納得したり、考えさせられたりもしてしまう、なかなか奥深い本でした。

エリザベートコン:final生中継(成田達輝)

エリザベート王妃国際コンクール、
ファイナルの演奏を聴いてみようと、早朝5時、ネット中継へのアクセスを試みましたが、
いやあ、危惧、的中です。

コンクールの公式ホームページ自体にアクセスできません。
全世界からのアクセスが集中しているのでしょうねえ。

「ライブが無理だったら、1日遅れの録画の視聴でもしよう」

なんて思っていましたが、甘うございました。
ホームページ自体にアクセスできないのですから。

………………………………

5時15分の時点で、やっと接続しました。
ここからは、生中継状態で書いてみます。

成田達輝さんの、ブラームスのソナタ、最後の3分だけ視聴できました。
いつものごとくの、立派な演奏だと思います。
ブラボーの声は出ませんでしたが、会場の雰囲気もよいように感じました。
伴奏者と二人、演奏後には、手をつないでお辞儀をしていました。

その後、楽屋での二人の様子も映しています。
飲み物を飲んでいました。


しかし、なぜか、
画面の下半分しか見ることができません。
演奏者が「首ちょんぱ」状態になってしまいます。表情が見えない…
なんとも、ストレスフルな視聴環境。。。
でも、やっとのことでつながったので、もう一度接続し直す勇気はナシ…
このまま見続けてみます。
あ、音質はマトモです。音が途切れることはありません。よかった!

5時23分から、作曲部門グランプリ受賞の新曲演奏が始まりました。
さすがは現代曲。
カメラワークも、それを意識しているようで、
右へ、左へ、「ビュン」とカメラを振って、撮影対象を変えたりしています。
(「ビュン」の間のスピード感ある映像が印象的)

5時33分、演奏終了。
力強い音を、美しく響かせるのが上手な人だなあ、と思いました。
強い音を「単音」で、瞬間的に響かせる、といった箇所が何カ所かありましたが、
見事でした。
ときおり、ダンスをするような感じで弾いているところもあり、
この現代曲を、しっかり自分ものにしたことが感じられました。
(もっとも、他の演奏者を聴いていないので、比較はできませんが。)

5時37分、パガニーニのコンチェルト開始。
美しい曲ですねえ。
ヴァイオリンの音色が美しさが際立ちます。
技巧に富んだ、いかにもパガニーニという箇所も、無理なく美しく弾いています。

5時58分、第1楽章が終わりました。
残念ですが、出勤前準備&おべんと作りのため、視聴はここまでとなります。
あとは、アーカイブのストリームができるのを待つことにしましょう。
(現時点では、ファイナルの録画はまで出ていません。セミファイナルだけです。)


……といいつつ、
やはり気になり、PCを移動させ、台所でBGM状態で聴いていました。

最後は、スタンディングオベーションでした。
会場、沸き立っていました!

以上です。(今度こそホントに。ただいま6時19分。)

修理の差:日系と外資系

PCが壊れました。
まったく立ち上がりません。
半年ほど前に、誤ってキーボードに衝撃を加えて以来、徐々に不具合が増え続け、
ついに……です。

こちらの不注意が原因であることは明らかだし、仕方がない…
きっとハードディスクの総取換えだから、修理にもお金がかかるだろうなあ…
ということで、しばらく放置していたのですが、
職場の同僚が、

「うちも同じ。PC落としちゃって。
でも、メーカーに持ち込んで見積もりとったら
4万円ちょっとで修理してくれるっていうから、修理頼んだよ~。」

ですって!上記は日本のメーカー。

私のは外資メーカーなのですが、「4万円ちょっとなら修理頼もう!」と思い、
以前にもおせわになった「チャット」を利用して(→)、修理の件を尋ねてみました。

そして、わかったことは、

外資と日系では、修理までの手順が全く異なる!

ということ。
外資では、ですね。チャットで懇切丁寧に指導してはくださいますが、
ありとあらゆる「テスト」をこちら(PC所有者側)で行わなくてはいけません。
で、メーカー側は、持ち主からの報告を受けることで、不具合の原因を突き止めるのですね。
メーカー側がテストするのじゃないのです。

それで、いよいよ「修理を依頼したい」となりますと、
見積もりをとるわけですが、その際も「持ち込み」はしません。
こちらから報告したテスト結果を見て、「定額修理」になるのです。
見積もりを見て「修理はやーめた」と思うなら、見積もりを破棄すればOK。
見積もりの「定額」代金を払い込んで初めて、PC引き取りとなります。

ふうむ。
メーカーにとって「修理が儲かる」わけはないので、おそらく高額の見積もりが来るのだろう
と予測していたところ、案の定、そうでした。
だって、「定額」ですもの。
絶対、それ以上のお代は請求しません!というのですから。
なるほど。

「一つ一つ丁寧に見てくれるけれど、それまでの手続きが不透明で時間がかかる」日系、
「ビジネスライクで迅速だけれど、儲からないところは容赦なく切り捨てる」外資系、
とでもいいますか。

なんか、納得。

«『とにかくうちに帰ります』