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2016年12月 6日 (火)

パーヴォ・ヤルヴィ&樫本大進

パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団

ヴァイオリン:樫本大進

2016年12月5日(月)19時開演 21時20分終演
東京オペラシティ コンサートホール

<プログラム>

ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 二長調 Op.61

~休憩~

シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.97≪ライン≫

アンコール
ブラームス:ハンガリー舞曲 第3番
ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番

*********************

昨年の第九ですっかり虜にされたヤルヴィ氏(→)と、
あの樫本大進くんとの競演とあれば、行かねば!
大進くんの協奏曲も、ほんと久々に聴いてみたいし!(→

ということで、行ってまいりました。
本当に、本当に、行ってよかったです。

まず、ヤルヴィ氏の端正な立ち姿、振り姿を
背中から見ているだけで、惚れ惚れ。
軸が、筋がすっと通っていて、そこからあふれ出す音楽は
崇高そのもの、といった感じです。

ハイドンの主題って、こんなに高貴だったんだ…と感じ入りました。
浪漫性に満ちていながらも、情緒に流れすぎることなく
あくまで気高いブラームス。。。
冒頭から引き込まれました。

そしてベトコン!!
大進くん、さらに進化していました。
今回、1階席後ろの隅という、音響ひまひとつの席だったのですが、
そこまで実に朗々と、美しく、クリアに響いてきました。
技巧的なカデンツァ、あそこまで音楽的に表現できるソリストは、
他にいないのではないかと。

大進くん、なんて書いてしまっていますが、
いまや巨匠の域ですね。30代にして既に円熟期といいますか。
恐れ入りました。
そして、
オーケストラをぐいぐい引っ張り、その中で輝いてこその一流なんだな
と、コンチェルトの凄さを改めて思い知りました。

オーケストラもお見事でした。
管楽器の音色が、特に素晴らしいと思いました。
席の位置の関係もあるかもしれませんが。
オケ全体の音色が柔らかくて、耳に心地よく、
ヤルヴィ氏の端正な姿&曲づくりと相まって、至福の音楽でした。

アンコールのハンガリー舞曲がまた圧巻。
こういうリズム感で演奏されてこそ、だなあ、と。

会場は満席だったのでは…と思います。
演奏後は会場全体万雷の拍手。
会場が明るくなり、オーケストラ団員がステージを去ってなお、
拍手が鳴りやみませんでした。

2016年12月 2日 (金)

ツリー点燈2016

金曜の職場、ツリー点燈です。
今年はお仕事時間が遅いので、ライトの光も鮮やかに。

1週間前よりググッと冬のムードが高まりました。

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2016年12月 1日 (木)

マダム・フローレンス!夢見る二人

たまたまポッカリ時間が空いて、
なんだか直帰したくない気分で、飛び込みで映画館へ。
たぶん、今まで生きて来て初めての経験。

で、待たずに見られるこの映画を。
今日が公開日初日。

実話だとのことですが、フローレンスの大金持ちぶり、半端ないです。
ド音痴の自分にまったく気づかず、
レコードは出す、カーネギーホールを自分で予約してリサイタルはする…
ド派手な衣装、髪飾りetc.にも仰天。

実は陰で嘲笑されているとは知らず、
夫がカネで買収して書かせた賞賛記事だけを読み、
彼女のカネを目当てにヨイショする周囲の言葉を真に受けるフローレンス。

私自身、その場にいたなら、
思いっきり「嘲笑する側」に立ってしまいそうだな…と思って見ていましたが、
途中から
彼女の、あまりにまっすぐな、素っ頓狂な熱意~誠意ともいえる精神~に
なんだか、ほだされてしまいました。。。
映画の中でも、当初、率先して嘲笑していた人物が
カーネギーホールの聴衆となった際に豹変する一コマがあって、
ここが一番の山場となっているように感じました。

さまざまなクラシック音楽が出てきた中、まさに身近なものとして、
サン=サーンスの「白鳥」、
ショパンの前奏曲変ホ短調、が印象に残りました。
そして、
伴奏ピアニスト役の男優さん(サイモン・ヘルバーグ)の演技も。
どう見ても実際に演奏していた、その自然さ、
喜劇的な歌手の支え役になり切れるか…という音楽家としての葛藤。
共感しました。

音楽って、音楽の力って、一筋縄ではいかないものですね。

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2016年11月27日 (日)

バボラーク ホルンの室内楽

第一生命ホール ウイークエンドコンサート2016-2017
室内楽の魅力
モーツァルト 第2回 バボラーク ホルンの室内楽

2016年11月16日(土)14時開演 16時終演
@第一生命ホール

ホルン:ラデク・バボラーク
バボラーク・アンサンブル
 ヴァイオリン:ダリボル・カルヴァイ,  マルティナ・バチョヴァ
 ヴィオラ:カレル・ウンターミュラー
 チェロ:ハナ・バボラコヴァ
 コントラバス:シュテパン・クラトホヴィル

<オール・モーツァルト・プログラム>

ホルン五重奏曲 変ホ長調 K407
第1楽章アレグロ 第2楽章アンダンテ 第3楽章ロンド・アレグロ

ロンド 二長調 K514 (ジェスマイヤーにより完成)

ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K495
 第1楽章アレグロ・モデラート 
 第2楽章ロマンス:アンダンテ・カンタービレ 
 第3楽章ロンド:アレグロ・ヴィヴァーチェ

~休憩~

ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K417
 第1楽章アレグロ・マエストーソ 
 第2楽章アンダンテ 
 第3楽章ロンド:ピウ・アレグロ

アレグロ 二長調 K412

ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K447
 第1楽章アレグロ 
 第2楽章ロマンス:ラルゲット(ミヒャエル・ハイドン編) 
 第3楽章ロンド:アレグロ

(ホルン協奏曲で表記のないものはローランド・ホルヴァート編)

~アンコール~
アヴェ・ヴェルム・コルプス K618

********************

バボラークのホルンに惚れて以来、生ホルン3回目。
(2015年2月→,  2016年6月→
なんと今回は、1階席3列目ど真ん中に陣取ることができました。
真正面の至近距離に、バボラーク氏がっ。
まるで私に向かって吹いてくださっているような錯覚に陥る、至福の時間でございました。

プログラム・ノートによると、
「きっとモーツァルトの家では、人が集ると、皆が何かしらの楽器を手に取り、こうした音楽を楽しんでいたのではないか。そんな”家庭音楽”的な日常の音楽の風景、音の雰囲気を表現してみたかったから」
こうした編成、このプログラムを組んだとのことですが、
まさにまさに、そういった温かい雰囲気に満ち満ちたコンサートでした。

ホルンの音色が、弦楽器とまさに溶け合う様子を堪能しました。

頻繁に来日しているらしいバボラーク氏、
いつまでも止まない拍手に応えてのアンコール演奏にあたり、
「お疲れ様でした~。アンコール、1つだけ!」
と会場に向かって日本語で語りかけていましたが、
「アンコール」が見事な日本語発音で、びっくり。
お茶目なかたです。

初めて足を運んだ第一生命ホール、素敵なホールでした。
画像は、勝どき駅からホールまでの川を渡る「動く歩道」からの撮影、
そして、ホールのビル入口エスカレーターです。

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2016年11月25日 (金)

18:00-18:10

冬のムードの18時台。仕事を終えてパチリ。
雰囲気を感じる季節となりました。
クリスマスツリーの点灯も、待つことあと数日かな。

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2016年11月24日 (木)

『マチネの終わりに』

20161124book 平野啓一郎 『マチネの終わりに』 毎日新聞出版 2016

天才肌の人気ギタリスト・蒔野聡史 
そして
著名映画監督の娘にして
ジャーナリストとして舌峰鋭く国際的に活躍する小峰洋子
アラフォーの知的美男・知的美女たる二人の
ラブストーリーです。

芸術家としての成功にも喜べず、
40代目前にしての演奏上の不調と、人生初の恋に茫然とする蒔野。

志願して危険なイラクに赴き、仕事で成果を上げつつも
生死の境や、難民となる元同僚の姿にPDSD症状にも見舞われ、
フィアンセのリチャードと蒔野との間で揺れ動く陽子。

平野啓一郎らしく、
映画、音楽、哲学……まさにインテリそのものの会話や心情描写、
国際関係、政治問題などホットな話題も絡めてのストーリー展開、
といったところは楽しめるのですが、

私個人としては、中間部の二人のすれ違いぶり、
悪意ある第三者(と一言では言い切れませんが…)の介入ぶりが、
なんだか安っぽい韓国ドラマ(失礼!)の
よくあるご都合主義プロット、オンパレード!といった具合に感じられて、
鼻白んでしまいました。。。

音楽家・蒔野の苦悩や、心の変遷などには
共感を覚える部分も多々あったのですけれど。
もしかすると、私自身の、洋子に対する嫉妬などもあるのかなあ。。。

自分の了見の狭さ、再発見です。

2016年11月23日 (水)

スコーン

祝日の朝食に、初めてスコーンを焼きました。
うちにあるもので出来る、
簡単レシピをクックパッドで発見して。

強力粉&薄力粉を同量、ベーキングパウダー、砂糖、塩を混ぜ、
角切りバターを揉み込んでヨーグルトに牛乳を加えてまとめたら、
冷蔵庫で冷やして待つこと20分。
板状に伸ばして何度か折りたたみ、
2センチ程度の厚さにしてから、茶筒のフタで丸く抜き、
200度のオーブンで15分。

思ったより簡単に、ちゃんと形になりました。



2016年11月21日 (月)

ザラフィアンツ「ピアノと歩んだ人生」

20161120_091304924_ios フィリア・トーク&コンサートシリーズ
第2回
ザラフィアンツ「ピアノと歩んだ人生」
2016年11月20日(日)14時開演 18時10分終演
@青葉区民文化センターフィリアホール

<プログラム>
maple第1部 リサイタル
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 告別
ショパン スケルツォ全曲
 第1番 ロ短調 Op.20
  第2番 変ロ短調 Op.31
 第3番 嬰ハ短調 Op.39
  第4番 ホ短調 Op.54

maple第2部 公開マスタークラス
(1)ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1より第1,3楽章
(2)ショパン ピアノ・コンチェルト第1番 ホ短調Op.11より第1楽章
(3)メンデルスゾーン 幻想曲「スコットランド・ソナタ」嬰ヘ短調Op.28

maple第3部 アンコール演奏
ショパン ワルツ イ短調 Op.34-2
      ノクターン 第17番 ロ長調 Op.62-1
             ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2

*********************

長時間に及ぶ催しでしたが、
すべてを聴いて、そして「納得!」いたしました。

ザラフィアンツ氏の演奏、テンポの揺れが大変大きく、
リサイタルのベートーヴェンでは驚きも感じたのですが、
それは確たるポリシーあってのこと、
と公開レッスンを通して知りました。

最後のアンコール演奏、ショパンの3曲は、本当にため息の出る美しさ。
会場全体が陶酔しました。

レッスンも収穫がいっぱい。
覚え書きです。

appleベートーヴェンの曲は人間ドラマ。
常に緊張に満ちていて、一瞬たりとも気の抜ける箇所がない。
私は自由に弾いているが、そうできるのは経験を積んでこそ。
子供のうち、若いうちはテンポを守って緊張感をもって演奏してほしい。
音楽の作りは、オーケストラをイメージして。
ピアノの呼吸ではなく、オーケストラの呼吸で演奏しなくてはいけない。
自分が指揮者になって指揮をしているつもりで。
ベートーヴェンは最後まで負けない、諦めない
諦めた音、負けた音を出してはいけない。
フレーズの最後であっても、意志の力は保って。
絶対に乗り越えるという意志の音。
可愛らしい、愛くるしい、という要素を感じさせてはいけない。

appleショパンのコンチェルト1番は10代の楽しく明るい世界。
こういう曲は、重く暗い曲をいっぱい勉強した後に弾いたほうがいい。
第1楽章には短調、長調の二つのテーマがある。
二つのコントラストをはっきり出したい。
大きな対比とはいえない二つだが、それでも違いは明確にある。
コンチェルトでは特に、ダイナミックに歌うことが求められる。
大きなホールに響かせなくてはいけない。
特にソリストの歌手、メロディーは、たっぷりと、しっかりと。
メロディー全体で円を描くように。
直線的に出すのではなく、円を描いて戻ってくるイメージ。
装飾音が飛び出してはいけない。
ショパンの流れに重要なのは、ルバート
ルバートとは、イタリア語で「盗む」という意味。
盗みっぱなしではいけない。盗んだらその分は後で返さなくては。
流れの作り方が大事。
行っては返す波のように。自分でも揺れる気持ちで。
直線的な、平らな、安定した音はショパンではない。
感情が伝わる音を出す。ショパンと自分が会話しているようなつもりで。
ショパンの心を伝えよう。

appleメンデルスゾーンといえば無言歌。
歌と物語は同じ。
弾き手の想像力で物語を紡いでいくことが音楽。
ドロンとした流れでは、物語にならない。語っていない。
どう続けていきたいのか、
小さなルバートを効果的に使って、語っていくこと
もっともっとロマンティックに。
スフォルツァンドを出すには、その前に溜めがなくてはいけない。
間を取って準備してこその、ピークの音。
その前後のピアニシモとのコントラストは、もっとはっきり。
音楽は、時間の芸術。
時間を長くしても、短くしても、そこにドラマが生まれる。
速い遅い、強い弱い、明るい暗い、
そういったコントラストをはっきり出してこそ、語ることができる。
集中したい。
次には何が起こるんだろうという高いテンションを保ちたい。


公開レッスン、
なんと日本語を使って行われました。
ザラフィアンツ氏、
現在は愛知県在住、愛知県立芸大で教えられているとのこと。
イリーナ・メジューエワさんも京都在住ですし、
ロシア出身の日本在住ピアニスト、実は多いのでしょうか。。。

帰宅時はもう真っ暗。
デパートはクリスマスツリーが。そして電車はクレヨンしんちゃん号でした。

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2016年11月19日 (土)

酒粕マフィン

20161118_224715690_ios_2 パン焼き器のセッティングを忘れたので、
今朝は久々にマフィンを焼きました。
酒粕とゴマ入り。
ちょっと喉を傷めているので、なんとなく体にいいかな~と。

焼きたての美味しい季節になりました。

2016年11月15日 (火)

陰と陽のベートーヴェン

題名のない音楽会 2016年11月13日(日)放送
「陰と陽のベートーヴェンの音楽界」

20161115_061620330_ios <プログラム>
♪1:ピアノソナタ第17番 「テンペスト」第1楽章
作曲: L.v.ベートーヴェン
ピアノ: 小菅優

♪2:ピアノ三重奏曲 第5番 「幽霊」 第1楽章
作曲: L.v.ベートーヴェン
ピアノ: 小菅優
ヴァイオリン: 五嶋龍
チェロ: ヘーデンボルク直樹

*************

小菅優さんのピアノは、
2012年に、ベートーヴェンのプログラム(→)、
2008年に、シューベルトのプログラム(→)を聴いていて、
彼女15歳のときのCDも持っているのですが、
最近は、ちょっとご無沙汰していました。

そんなとき、テレビ番組で久々に彼女のピアノに触れて……
圧倒されました!
その集中力、そしてアンサンブルでの牽引力、お見事!
録画を、PC開いて仕事しながら流していたのですが、
途中で仕事の手がすっかり止まり、
テレビの前で「がっつり」見入ってしまいました。

演奏はもちろん、
一般聴衆向けの解説にも舌を巻きました。
専門知識を振りかざすのではなく、

「この響き、聴いてください」

納得させる解説力にも唸りました。
押しつけがましくなく、わかりやすく、真実を突く解説。ブラボー。

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